なぜ、小さな会社はJVをしてはいけないのか?
コア
「なぜ、濱田さんは、JV(ジョイントベンチャー)を否定するのですか?」
僕がよく受ける質問の1つがこれです。
世の中の多くのコンサルタントや、マーケッターは、JVを積極的に奨励しているじゃないですか。
なのに、なぜ、濱田さんはJVはやっちゃダメだと否定するのですか?
うーんと、正確に言うと僕は、JVそのものを否定しているわけではありません。
が、こと、小さな会社や小さな個人起業家に限っては、【JVはあまり望ましいものではない】と思っています。
なぜか?
小さな会社や小さな個人起業家にとって、JV=“依存”になることが多いからです。
規模の大小関係なしに、ビジネスというのは、経営者が舵を取り、すべてをコントロールするのが当たり前。僕はそう思っています。
「すべて」というのは、商品企画とか、社員の雇用とかだけでなく、売上計画と、その結果作り出す売上の実績もです。
要は、経営者自らが目指した数字を経営者自らが自分の施策によって作り出し、組織も自分も自ら進化し続ける。これが経営だと思うわけです。
しかし、多くの小さな会社のJVにはそれが感じられない。
「商品は自信があるから、誰かマーケティング得意な人売ってくれないかなー」
「リスト沢山もっている人と組んだらもっと儲かんじゃね?」
「自分一人では自信がないから、JVを組んで、他の仲間と一緒にビジネスできないかな?」
といったように、その根底には、何かしらの依存心があってJVを組むケースがほとんどではないかと感じています。
で、言いますが、そんなの上手くいくわけがないです。
そもそも、誰か自分より大きな存在にぶら下がって生きるという発想自体が、経営者としてアウトです。
自分と同じようなレベルの人と組もうというのも同じ。
経営は、ママゴトじゃありません。なので、自立なしにありえないのです。
さらに言うと、それぞれ1人前でない者同士が組む場合、それぞれ1人前以下の経営者が組むので、
0.7×0.7×0.7=0.343
といった感じで、掛け算しても1人前以下の成果しか出せないことがほとんどです。
なので、もし、あなたのビジネスが今現在まだ芽が出ていなくても、あなたが自分のコアを信じ、それを本物の価値に変えたいと願うならまずは、経営者として自分の足で立つこと。
そして、本気で価値を届けたいと願うお客に価値を届けきることです。
それが出来たなら、きっとJVも上手くいくはず。
たとえば、コラボ商品とか、タイアップ企画という言葉があるじゃないですか。
あなたに目指してほしいのは、ああいう感じ。
どういうことかというと、コラボ商品も、タイアップ企画も、『組む相手同士のブランドがちゃんとあってできること』なんです。
だかたこそ、今までにない付加価値が生まれるし、その希少性、限定性ゆえプロモーションも相乗効果を生みだすことができる。
もし、あなたが本気で突き抜けたいなら、目指すべきJVはこれです。それまではJV禁止。自分の力で可能な限り価値を届けきり、突き抜ける。
ぜひ、そうマインドセットしてください。絶対その方が結果だすの早いですから。
追伸.
ちなみに、日本一の英語コーチ奥村美里さんも、こうしたマインドセットで突き抜けた1人です。
その奥村さんの秘蔵インタビューは、実践会会員サイトでご視聴いただけます。
興味ある人は実践会の入会情報をご確認ください。